植物の植え替えをする時には、根はほぐしたほうが良いです。
絶対ほぐさなければならない!ということはないのですが、植え替えした後に根がまた伸びやすいので窮屈な状態より少し余裕を持たせる方が良いでしょう。
しかし根がデリケートであれば無理してほぐす必要はありません。
根をほぐすメリットは、詰まりの状態を解消するためや刺激を与えて成長を促進することができることでありデメリットは根を傷つけてしまうことにあります。
植物の植え替え時に根をほぐす正しい方法を紹介していますので是非チェックしていってください。
今回の記事では、
- 植物の植え替えの時は根をほぐす?ほぐさない?
- 植え替え時の根のほぐしかた
- あらためておさらいする植え替えのタイミングや方法、トラブルなど
などを紹介していきますので、植え替え時の根っこをほぐすかどうか悩んでいる方はぜひ最後まで読んで判断してください。
植物の植え替えの時は根をほぐす?ほぐさない?
植物の植え替えの時には根っこはどちらかと言えばほぐすと良いでしょう。
なぜなら根っこが窮屈になっていることで根詰まりを起こす可能性もあるので、密度を薄くすることで伸びだしやすく成長の促進ができるからです。
しかし絶対的にほぐす方が良いということではなく、根っこがデリケートなもの、直下根なら傷つける恐れがありますのでその場合はほぐさなくても大丈夫なのでそのままにしておきましょう。
直下根は面積が広くダメージを受けやすいので土を振り落とす程度にしておきましょう。
さらにほぐすだけでなく、切ってしまうことが必要な場合があります。植え替えをしているときに新しい入れ変える鉢にうまく入らない時には先端の古い根っこを切っても株に影響はありませんので切ってください。
どちらにせよ、植え替えの根っこの取り扱いは丁寧にするようにしましょう。
植え替え時の根のほぐしかた
それでは植え替え時に根っこをほぐす場合のほぐし方を解説していきます。
まず道具として、ハサミを使うかハンマーを使うか根かきを使うかということになりますので、どれがどの根っこに良いのかそれぞれ解説していきます。
ハサミ
通常であればハサミで十分OKです。
もし根っこがカチカチになっているようであれば、根鉢の下1㎝くらいをほぐしてハサミで切り込みを入れて植え付けるようにしましょう。
ハンマー
根っこがガチガチでほぐせない状態であればハンマーを使います。
代用品でペットボトルに水を入れたものでもよいのですが衝撃の度合いを考えるとハンマーが一番適当です。
やり方は単純にハンマーでどんどんと叩き割る感じでほぐしていきましょう。
「根かき」
根っこを引きちぎりながらほぐす専用の道具です。
ハサミより根っこを傷つけたり植物への影響が少ないので良いものなのですが、根っこをかくためにしか使えないので購入するかどうかです。
しかし、根っこのボリュームを抑えたい時にも使えますので一つ持っておくと便利かもしれません。
根詰まりとは
そもそも根詰まりとはどんな状態かというと、植木鉢中に根っこが回りギュウギュウに一杯になっている状態のことです。
根詰まりを起こすと生育トラブルが発生するのです。
そして根詰まりを放置しておくと腐敗するので枯れてしまいます。
その腐敗した症状として葉っぱがしおれたり変なにおいがするのですが、それは根腐れを起こしてしまっています。
要するに根詰まりすることで根腐れも引き起こしてしまうということです。
根詰まり原因
原因としては、ずっと同じ鉢に植えたままにしていることが一番のネックです。
植物が育つ時は見えている茎などだけでなく見えない根っこもぐんぐん成長しています。見えないのでなかなか気づきづらいですが、ずっと同じ鉢だと鉢の中で根が四方八方に伸びていって詰まってしまうのです。
いくつかの植物を一つの鉢で植えた時にも根詰まりは起こしやすいとされています。
根詰まり症状
根詰まりといっても地下なので見えないことが通常ですので、根詰まりしているかどうかの症状を解説します。
- 水を吸収しなくなってきた
- 鉢の底から根が見えている
- 葉っぱの生育が衰えてきた
- 鉢にひびが入った
- 根腐れを起こしている
上記のような症状が起きていたら根詰まりを起こしている可能性が高いので対処しましょう。
あらためておさらいする植え替えのタイミングや方法、トラブルなど
植え替えをする時には丁寧にする必要がありますので、今一度植え替えのタイミングや方法などを解説しておきます。
植え替えタイミング
植え替えは2.3年に一度くらいと心得ておきましょう。
タイミングとしては以下のような時が変え時です。
- 水がしみこみづらくなってきた時
- 葉っぱが丸まってしまうようになった時
最低でも2.3年に一度植え替えをしないと根っこは伸び続けてしまい、根詰まりを起こし植物がうまく生育できない、もしくは根腐れを起こし枯らしてしまうので注意しましょう。
やり方
植え替えは丁寧にしないと根っこにダメージを与えることや、生育を良くするためにする植え替えが逆に生育不良を起こしてしまうリスクもありますので慎重に行いましょう。
- 植え替え一週間前から水やりを控えめにする
- 鉢から根鉢そのものを取り出す
- 根鉢をほぐして不要な根っこを切り取ツ
- 一回り大きい鉢を用意する
- 新しい鉢の底にネットと軽石を入れる
- 土と肥料を入れる
- 植物を入れる
- 鉢の底から水が出てくるほどたっぷり水をやる
それ以降はしばらく半日陰で管理していくようにします。
そして水やりとしては、土を乾かさない程度で大丈夫なのでやりすぎないようにしましょう。さらに株が安定しないなら支柱を立てる事をお勧めします。
鉢のサイズ
植え替え時には現在の苗の大きさより一回り以上大きな鉢を選んでください。
ただし植物を大きくしたくないというのであれば、根っこをそのタイミングで切って一年前くらいの根っこと同じ長さに切り戻して元の鉢に入れましょう。
その際には葉っぱや茎も一年前と同じくらいの量に揃えておくように剪定することも忘れないでください。
植え替え時のトラブル
稀に植え替え時にトラブルが起きてしまいます。トラブル例を紹介してみましょう。
- 根っこが鉢から出てくれない
- 根がほぐれない
- 株分けできない
- 根っこを切りすぎてしまった
根っこが鉢から出てくれない
根詰まりが酷くて鉢を割らないと植替えできない状態だったので、割って植替え。割れた鉢はボンドで復元して、接着ラインに金色を塗ってまた使うことにした。アートストーンの鉢は表情が良いので、ポリプロピレンだけどずっと使い続けたい。ウソ金継ぎだけど前より愛着が増した。 pic.twitter.com/yDVDip4DYa
— 芦野公平 kohei ashino (@ashiko) June 4, 2023
根っこが鉢から固まって出ない場合の対処方法は以下の通りです。
- シャベルで隙間を作る
- 鉢を壊す
- 鉢を叩く
- 土を柔らかくする
根がほぐれない
根がほぐれなえい場合の対処方法は以下の通りです。
- 根かきでほぐす
- ハンマーでたたく
- ハサミで根っこを整える
株分けできない
植物の種類によって株分けできないものとできるものがあるのです。
地下茎で広がる、根本から子株が出るという植物は株分けが可能です。植物は種類ごとに増やし方が違うので植物の種類を調べて株分けできるものなのか確認が必要です。
根っこを切りすぎてしまった
もし根っこを切りすぎたとしても、ひげ根であれば切りすぎても特に害はないので大丈夫ですよ。
しばらく水を控えめにやることを試みてください。そして肥料は与えないように気を付けてください。
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