金魚が水面でパクパクしているのは、下記の5つのことが考えられます。
- 餌を探している
- 呼吸をしている
- エラのゴミを取っている
- 水中の酸素不足
- エラ病にかかっている
また、金魚が砂利を吸い込んでいるのは、砂利の間に挟まっているエサを取るためだったり、元々の金魚の習性であることも考えられるのです。
金魚が砂利を食べても大きな問題ではないですが、引っかかっているなら取ってあげる事が必要です。
また、水面でパクパクしているのもほとんどが問題ない行為ですが、稀に病気の時がありありますので見極めて対処をしてあげる必要があります、それぞれ詳しく説明していますので是非チェックしてみてください。
今回の記事では、
- 金魚が砂利を吸い込んだり水面でパクパクしているのはなぜ?
- 金魚に気を付けたい病気とは
- 失敗しない上手な金魚の育て方
などを紹介していきますので、金魚を育てている方、育ててみたい方はぜひ参考にしていただけますと幸いです。
金魚が砂利を吸い込んだり水面でパクパクしているのはなぜ?
まず金魚が水面でパクパクしているのには以下のような理由があります。
- 餌を探している
- 呼吸をしている
- エラのゴミ取り
- 水中の酸素不足
- エラ病にかかっている
餌を探している
金魚の餌って時々水面に浮いているときがありますよね?そういう場合があるので、水面に餌を探しに来ているということがあります。
人口餌の場合、金魚にしてみれば上から降りてくるというイメージがあるので自然に水面に探しにいくのです。
呼吸をしている
金魚はエラ呼吸であり、エラで呼吸する時には口から水を吸い込む必要があります。
口から吸いこみエラから水を出すのですが、水の中にある酸素を取り込んで呼吸しているのです。そのためその一連の行動を水面でしているということですね。
エラのゴミ取り
エラにゴミがついていても金魚は自分で取ることができず、呼吸する時に水をエラから出しますがそのタイミングでゴミを取り除こうとするんです。
ゴミ取りをしているときは口をかなり大きくあけて吸い込みますので見分けがつきやすいと言えます。
水中の酸素が不足
一番の理由が水中の酸素不足です。水中に酸素がないと辛いのでどうしてもパクパク息を口から吸いこもうとします。それを水面で一生懸命している状態なので苦しいと言っている時です。
エラ病にかかっている
エラの機能が低下してエラ病にかかっている恐れもあります。
エラの機能が低下していますので水を口から吸いこんでも酸素がうまく取り込めない状態になっていて苦しいのです。
そのためパクパクし始めます。
もしエラ病か判断する場合には、エラの色が変わっているかどうかのチェックをすると良いでしょう。
金魚が砂利を吸い込む理由
金魚が砂利を吸い込むのは、砂利の間に餌が挟まっているのを取るため、もしくは砂利と一緒に餌を食べてしまうためということです。
餌になりうるバクテリアは砂利に付着する傾向があるので砂利をそのまま吸い込んでしまうのです。
もう一つ理由があって、金魚はもともと祖先がフナです。フナは元来より石を口に入れる習性があるので、金魚も受け継いでいるため習性で砂利を吸い込んでいるということも考えられます。
吸い込まないように砂利は入れたくないという場合、入れなくても大丈夫なのですが、砂利には水質をキレイにする役割や見た目の効果、水草を植えることが可能というメリットもありますので、天秤にかけて判断してください。
金魚が砂利を食べた時の対処法
基本的には上記に記載したように糞と一緒に出てくるのを待つので良いのですが詰まっている場合は飼い主が取り除く必要があります。
準備物:ピンセット、タオル
- カルキを抜いた水を作る
- カルキ抜きの水でタオルを湿らせる
- タオルの上に金魚を寝かせて口からピンセットで石をとって水槽に戻す
この順序で取り除くのですが、5分以上かかると金魚に大きな負担がかかりますので5分以内に終わらせるようにしてください。
金魚が砂利を食べないための予防法
金魚が砂利を食べないように、あらかじめ予防できる方法を解説していきます。
- 石のサイズを極小にする
- 石を設置なしにする
石のサイズを極小にするか大きくする
金魚は大きくなれば10㎝以上になるので、10㎝以上になったときにも食べられないほどの大きい石にするか逆に食べても口に詰まることがない極小の石を使うという方法があります。
石を設置しない
底石を敷かなくても問題はないのですが、バクテリアの定着、見た目、水草が植えられないというデメリットがあります。
しかし石を設置しないことで掃除はかなり楽になりますし金魚の誤飲も防ぐことができます。
金魚に気を付けたい病気とは
金魚が罹りやすい病気は以下のようなものがあります。
- 白点病
- 尾腐れ病
- エラ病
- 穴あき病
これらの病気は早期発見がポイントで、治療中の金魚は別の水槽にいれて管理していくようにしてください。
白点病
白点病とはその名の通りで金魚のヒレあたりに白いぶつぶつができる病気です。この病気になる原因は水温の変化が激しく体調を崩した時です。
ですので、金魚を家に持ち帰り新しい水槽に入れた時に一番発生しやすいので気を付けてください。
治療法としては薬物対処で「アグテン」を使用しましょう。
アグテンという薬物は、マラカイトグリーンシュウ酸塩が主成分で主夫に白点病や尾ぐされ病、水カビ病などに有効な専門の治療薬で 短期間で治療が終わることがメリットでだと言われています。
尾腐れ病
尾腐れ病とは、ヒレがボロボロになっていって小さくなってしまう病気です。まるで溶けたように小さくなるのが特徴的な病気です。
尾腐れ病の原因は、細菌で「カラムナリス」の仕業です。このカラムナリスは常に水槽の中にはいるものなのですが、あまりの量に増殖してしまうと感染に繋がるのです。
かかりやすい環境は水質が汚れているときと水温が高すぎた時ですので、餌や糞がたまてっていないかのチェック、時々の水替え、温度管理をしっかりしていきましょう。
尾腐れ病の治療には、抗菌剤が効果的です。「観パラD」は徹底的に治す強力な薬剤なのですぐに再生してくれます。観パラDは薬として強いのですが、水草やバクテリアへのダメージは大きくないところも利点です。
穴あき病
穴あき病とは、文字通り穴が開いたように見えます。充血し、鱗は脱落してウロコの下にある真皮が露出してしまう病気で、進行するとその真皮も剥がれ、筋肉が露出してしまうのですがそれが穴が開いたようみ見えるのです。
穴あき病の原因はエロモナスという菌です。
エロモナスという菌に感染してしまったらまずは初期段階では薬浴なのですが、金魚の身体にまで浸透していれば薬浴だけでは治らないため、抗菌剤をしみこませた餌を口から食べさせる必要があります。
動物用医薬品 観賞魚用魚病薬 ニチドウ 観パラD 30mL 熱帯魚 金魚 穴あき病 松かさ病 細菌性感染症 日本動物薬品 関東当日便https://t.co/CJvM5ZfBgF pic.twitter.com/yYaHa4yLoB
— こういう商品待ってたのよ! (@ousbupgaaz) September 14, 2016
初期段階であればまずは観パラDで薬浴をしてください。それでもダメな場合はグリーンFゴールドを食べさせてください。グリーンFゴールド顆粒は餌にしみこませることで薬餌とさせます。グリーンFゴールド顆粒は、細菌性感染症に効果があります。
毎日2.3粒程度与えて様子をみていきましょう。
エラ病
エラ病にかかるとエラが白くなって捲れます。金魚としては呼吸困難に陥るので水面でパクパクと苦しそうだったり、底で動かないときにはエラ病を疑ってみてください。
エラ病になる原因は、エロモナス菌です。水温が急激に変わったときに発生しやすい病気です。
治療薬としては、メチレンブルーの使用もOKですが基本的には薬を使わずに3日くらいの塩水浴をさせると治りますよ。
失敗しない上手な金魚の育て方
改めて金魚の育て方を解説してみます。
準備物
- 水槽(金魚鉢)
- 水槽用ライト
- 保温器具
- フィッシュネット
- エアーポンプ
- 塩素中和剤(カルキ抜き)
- 観賞魚用砂利
- エアーチューブ
- フィルター
- アクセサリー
- エアーストーン
- 水温計
- そうじ用品
飼育する水槽の準備
砂利と水槽をあらかじめキレイに洗っておきます。
水道水を2日間バケツに入れてカルキを取り除きます。直射日光に当てるとさらに効果的ですぐ使えるようになります。
カルキを抜いたら糞や食べかすを分解してくれるロカバクテリアを適量入れておきましょう。
洗った水槽にゆっくりカルキをぬいた水を入れていきます。
水槽に金魚を放す
金魚は急激な温度の変化にかなり弱いです。
基本的には適温は15℃~28℃とかなり広いのでできれば持って帰ってきた場所の水温を確認してからその水温にそろえる事をお勧めします。
餌のやり方
餌は1日2回で基本的には説明書に記載してある通りの量を与えます。だいたい1回分は5分前後で食べきれる量です。
雨の日や水温が低くなる冬は餌は少な目に与えましょう。
水換え
水替えは小さい水槽の場合は2週間に1度、ろ過がついている水槽は1ヶ月に一度行いましょう。
水替えは水すべてを換えるのではなく、水の1/3くらいだけ交換するようにしましょう。
飼育用具
フィルター:糞やえさを取り除いてくれて水をきれいにしてくれる用具です。
エアーポンプ:水中に空気を送る機械です。
底砂:市販の砂利でOKですが2.3㎝ほどの厚さで敷きましょう。
コメント