家庭菜園のきゅうりがしなしなになる理由は、 実の中の水分が失われて、皮にシワが寄ることからです。
対処法としては、「冷やす」ことがポイントとで、キュウリ全体が水につかるようにして、冷蔵庫でまる一日保存しておくことです。コツを掴んで冷やすことでシナシナだったキュウリがパリパリの食感に戻るので驚きますよ!
また育てる際にはたっぷりと水を与えることで瑞々しくおいしいきゅうりが育ちます、そちらも説明していますので、ぜひ確認してみてください!
今回の記事では、
- 家庭菜園のきゅうりがしなしなになる原因と対処法
- きゅうりの上手な育て方
- きゅうりが枯れる理由
などを紹介していきますので、家庭菜園のきゅうりが「しなしな」で悩んでいる方はぜひ最後まで目を通してみてください。
家庭菜園で育てているきゅうりが「しなしな」な理由と復活させる方法とは
きゅうりはほとんど水でできていることはご存じでしたか?そのため、きゅうりがしなしなになるのは「水分が失われたから」なのです。
水分が失われてまわりの皮に皺がよっていくのでしなしなになっていくのです。その時中身はふにゃふにゃしている状態になっています。
しなしなの理由のほとんどが水分の減少ですが、他の原因もあります。
- もともと皺の多い品種のキュウリ
- スが入っている
それぞれ説明しますね。
もともとシワの多い品種
育てている最初からずっと変わらず皺があって、全体的に細長いきゅうりで、触ると表面に棘があるようであれば、そういう品種のきゅうりがあるので性質の問題でしなしなであることも考えられます。
スが入っている
きゅうりが大きく育つと中に「ス」が入りやすくなります。スが入っている状態のきゅうりはあきらかにしなしなで皺がたくさんあるようになっています。果肉がだんだん内側に落ち込んでしき表面にシワが出きてくるのです。
「ス」がはいっているきゅうりは食べられないわけではないですが、繊維が強いので食べづらいでしょう。
対処法
しなしなのきゅうりを復活させるには、「冷やす」ということがポイントです。
- ポリ袋の中にきゅうり全体が漬かるくらいの水を入れる
- 水と同量の氷をポリ袋に入れる
- きゅうりをいれる
- 袋を閉じて冷蔵庫に一時間億
この流れでシャキシャキのきゅうりに戻ります。
または、きゅうり全体が漬かるくらいの水につけて冷蔵庫でまる一日浸けておくことも復活させることができますよ。
きゅうりの上手な育て方
きゅうりを栽培するにあたりまず「春まき」と「夏まき」があるのです。
きゅうりは気温による栽培時期があるのですが、地温が25度から30度あたりの時で生育する時は20度から30度の気温が適当なのです。
- 春まき:4月に種まき、5月に植え付け、収穫が6月から8月
- 夏まき:6月に種まき、収穫が7月から9月
- 秋まき:8月に種まき、収穫が9月から10月
環境と水やり
日光が当たる場所で発芽させる時には25度から30度、育苗の時には20度前後になるように調整しましょう。
水やりは基本的に朝を行うようにします。きゅうりはほとんどが水分です。水分が足りないと大きく育ちませんし干からびてしまうので毎朝しっかり水分を与えましょう。
土作り
きゅうりは基本的に根っこは浅く張ります。意外に繊細で、湿度が高すぎても、乾燥しすぎてもダメで、排水や通気性が良い土でないと育たないのです。
地植え:苦土石灰や堆肥などを加えて耕す
プランター:市販の野菜の培養土を使用
地植えであれば、深さ15㎝まで耕すようにしましょう。さらに排水性を高くするため、高畝にします。畝には地温の確保のために黒マルチでマルチングすることをおすすめします。
肥料
きゅうりは元肥として「Plantia」花と野菜と果実の肥料を入れておきましょう。成長が早いために肥料切れを起こしやすいのですが、あまりに大量に与えると根やけを起こすので要注意です。
追肥の時も一度に大量に与えると根やけを起こすので何度かに分けて少しづつ追肥していきましょう。
追肥の1回目は実がなりだしたころで、その後は2週間に1度のペースを基本にしましょう。この時の追肥にも「Plantia」花と野菜と果実の肥料を使うことをお勧めします。
もし育ちが弱い感じがするのであれば、液体肥料のハイポネックスを併用してもOKです。
収穫
きゅうりの収穫はタイミングがとても重要となってきます。
きゅうりの花が咲いて1週間から10日前後を目安として収穫しましょう。きゅうりは大きくなっている途中に収穫するものなので、あまりに放っておくとかなり大きくなり食べるようなものではなくなってしまいます。
10日前後からこまめに収穫していくようにして、なるべくなら小さいうちに収穫するほうが株への負担が少ないでしょう。
摘芯
きゅうりを育てるうえでは枝を整えることや摘心も必要となってきます。
きゅうりはつるから脇芽が節が生えてきているのでその節から下の脇芽は摘心するようにしましょう。摘心しておくことで根張りが強くなります。
小さいつるも雌花がつき始めたら葉っぱを二枚残してその先を摘心しておくことで成長スピードがあがり実が早くできるのです。
摘葉・下葉かき
きゅうりは風通し良く育てるのが基本です。風通しや日光の光を良くあてるためにも古くなった葉っぱなどは摘除してしまいましょう。
色が変わってしまっている葉っぱなどは常にとって処分しておくことが大事です。
きゅうりの苗が枯れる理由とは
きゅうりが枯れるのには、前述で紹介した水やりの不適切さ以外にもいくつかありますので以下に解説していきます。
- 寒さ被害
- 苦土石灰の量が多い
- 害虫被害
- 病気
寒さ被害
きゅうりの植え付ける時期が早すぎると、霜、冷たい風がきゅうりに当たり、元気がなくなり枯れていってしまいます。
温度がある程度上がるころに植え付けをするようにしましょう。
もし早く植え付けしたいなら、マルチやビニールキャップで防寒を欠かさないでおくことです。
苦土石灰の量が多い
用土を作る時の苦土石灰は入れすぎてしまうとアルカリ性が強くなります。アルカリ性が強くなると耐えられなくなりやがて枯れていくようになるので、量を適当にしましょう。
害虫被害
きゅうりが主に気を付ける害虫はネキリムシです。ネキリムシは根元を食べていくので名前がネキリムシと言います。ネキリムシが表れていると、キュウリの根元が細くなって見えます。
主に植え付け時に発生し、日中は土の中、夜に活動をする害虫ですので、目視で確認しておき、もし発見したら捕殺しましょう。
病気
きゅうりがかかる病気で気を付ける必要があるのは「つる割病」と「つる枯病」です。
つる割れ病
主に土の温度が高温になっているときに発生しやすく、葉っぱが昼は萎れて夜に回復しているという状態があるとつる割れ病にかかっています。
この昼と夜の症状を繰り返し、葉っぱが黄色くなっていくとやがて枯れてしまいます。
つる割れ病にかかると、根っこから病原菌が侵入していきますので、根っこを腐らせないようにする必要があります。発病したときの対処としては、「ベントーレ水和剤」を土に撒きましょう。
「ベントーレ水和剤」は、薬剤の成分が葉の中に浸透してくれます。そのため、病原菌が葉に侵入するのを防いでくれる上に、すでに侵入した病原菌も退治してくれる優れものなのでお勧めです。
つる枯病
連作をすることでかかりやすくなるツル科の植物が多くかかる病気で、高温や梅雨時によくかかります。
症状としては茎の地際が、灰色→黄色い褐色になって、だんだん病気に侵されている部分が柔らかくふにゃふにゃになっていきます。
対策は、土壌消毒をしたり腐葉土やマルチを敷くことをお勧めします。
さらに発症してしまった場合は、発病初期に殺菌剤のトップジンMを塗布することが有効です。トップジンMは、 花・野菜・庭木など広範囲の病気の予防と治療に効果があるのでお勧めです。
きゅうりを美味しく保存する方法とは
きゅうりの保存方法としては冬は常温保存でもかまいませんが、基本は「冷蔵庫の野菜室」で、長持ちさせたいなら冷凍保存も可能です。
冷蔵
きゅうりの冷蔵保存は野菜室で行いましょう。
丸ごと一本そのものを冷蔵庫野菜室で保存するなら4.5日保存可能です。水っぽいきゅうりであればラップに包んで冷蔵庫にいれると良いですよ。
きゅうりをカットしている場合は、ラップやポリ袋に入れて1.2日なら保存可能です。カットしてあると菌がつきやすいので野菜室でなく冷蔵室で冷やしましょう。
調理してある場合は傷みやすいので1日~3日以内には食べきることをお勧めします。調理した状態で長持ちさせるなら、調理法をなるべく濃い味にしておくことや、塩もみをしておいて水分をしっかり抜いておくことがポイントです。
冷凍
きゅうりは冷凍すると3週間前後保存可能となります。
きゅうりを冷凍する時には、そのまま入れると水分が完全に抜けてしまうので食べても美味しくなくなります。
きゅうりを冷凍保存する時には、輪切り→塩もみをして水分を出し切る→ラップに包んでポリ袋に入れて冷凍するようにしましょう。
冷凍したきゅうりは、醤油やドレッシングそのまま食べてもサラダにしても美味しいですし酢の物やポテトサラダなどにも有効活用できますよ。
常温
きゅうりの常温保存は冬のみです。
常温保存だとしても、乾燥しないようにポリ袋に入れて保存しておくことが良いでしょう。なるべく涼しい風通しの良い部屋で保存するようにしてください。
コメント