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ガウラの北海道での越冬事情|上手な育て方と気を付けたい病害虫

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ガウラは、基本的に越冬できません。

ただし、品種の白は、北海道で越冬した実績があるようです。

ガウラは、北アメリカが原産地なので、比較的暑さには強いのですが、寒さに弱い植物です。

しかし、ガウラは、初心者にも育てやすく、グランドカバーにもなるし、フラワーアレンジメントとしても素敵なので、園芸として人気の植物です。

今回の記事では、

  • ガウラは北海道で越冬できるか?
  • 改めて知りたいガウラってどんな植物?
  • ガウラの上手な育て方
  • ガウラに気を付けたい病気と害虫
  • もっと楽しみたい!ガウラの増やし方

などを紹介していきますので、ガウラの冬の時期の状態や気を付ける病害虫を知って、上手に育ててみましょう。

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ガウラは北海道で越冬できるか?

ガウラは原産地が北アメリカでなので、暑さには耐性がありますが、寒さに弱い特徴があります。多年草になりますが、日本の北の方の冬はガウラにとっては厳しいとされています。実際、北海道の立花・野菜技術センターの試験データでは「一年草」の部類に入っているのです。

そのため、本来であれば北海道での育成は難しいと言われてきましたが、北海道の園芸やさんでも、ガウラの苗が販売しているようです。

実際、北海道でのガウラの越冬は難しいのは事実で、越冬できないケースが多いとは言えども、元気に咲いているという実績もあります。

併せて、品種的に白が越冬できる可能性が高いようで、北海道で白のガウラの越冬の実績も報告されています。

北海道以外の日本の冬では、環境に適合していれば越冬できます。

葉っぱは多少落ちるものの、常緑のまま越冬できます。冬は成長がピタリと止まり、春にまた生育を始めるので、冬眠するような植物と言えるでしょう。

改めて知りたいガウラってどんな植物?

ガウラは園芸として人気の植物ですが、ガウラの特徴や、どんな花なのか今一度確認してみましょう。

  • 多年草(日本の特定地域では一年草扱い)
  • 原産地:北アメリカ
  • 樹高:30~150㎝
  • 開花時期:5~11月
  • 花の色:赤、ピンク、白、複色
  • 生育適温:15〜25℃

「ガウラ」という名前は、ギリシア語の「ガウロス」から来た名前です。

日本では「白蝶草」と呼ばれ、白い蝶に似ている様子から名付けられました。

「ガウロス」は、堂々とした様子、綺麗、華美というような意味があり、それに見合った花を咲かせるということで名づけられたようです。

ガウラの花名の由来は、ギリシア語の「ガウロス」から。「華麗な」「堂々とした」という意味を持ち、これも多数の花を咲かせる花姿から名付けられたものです。一方、和名では「ハクチョウソウ(白蝶草)」と呼ばれており、これは白い蝶の優美な姿を連想したものとされています。

初心者でも育てやすい、半常緑性の植物で開花時期が長いので楽しめる時間が長いのが特徴です。

夏の初めごろから秋の終わりまで花を咲かせ株が成長します。もともとは白色だけだったのですが、ピンク、赤色、複色なども出てきて、草丈も長いものから低いものまで品種が育成されるようになっています。

基本的に暑さには強く、寒さに弱いのですが、半耐寒性のものもあります。

花壇、寄せ植え、景観植物、フラワーアレンジメント、グランドカバーなど幅広く用途があるガウラはとても育てやすく、使いやすい花として重宝されているのです。

また、冬に成長はとまりますが、春になるとまた生育が始まるので、長い期間楽しめてコスパの高い園芸品種だとも言われています。

ただ、繁殖しすぎる傾向もあるので、抜き取りながら調和するように剪定していくと良いでしょう。

ガウラの花言葉

  • 清楚
  • 負けず嫌い
  • 我慢できない
  • 行きずりの恋

清楚:花の見た目のイメージ

負けず嫌い、我慢できない:花をたくさんつけて他の花に対抗するように美しさを発揮しようとしている様子から。

行きずりの恋:見た目が蝶々に似ていて、花から花へと移る感じを移り気な恋の気持ちとリンクさせた様子から。

ガウラの上手な育て方

園芸品種として人気なガウラの上手な育て方を「地植え」と「鉢植え」に分けて解説していきます。

育成環境

ガウラは、地植えでも鉢植えでも基本的に風通し、日当たりともよい場所が好みです。

日陰でも育つには育つのですが、茎が細く、葉も間伸びして、花の付きも多少悪くなるので、日当たりが良いところがおすすめです。

暑さへの耐性はあり、寒さには少し弱い傾向があります。基本的に多年草ですが、日本の寒い地域では一年草扱いされているほどです。

だいたい気温として15℃から25℃あたりが適温なので、室外が寒ければ晩秋くらいから室内に移動してあげることをおすすめします。

用土

ガウラは、水はけ、水もちが両方とも良い土を好みます。

地植え

地植えをするときには、土に腐葉土を加えてふかふかの土を作ってから植え付けましょう。

肥料を事前に土に加えることで、ガウラを植えたときの根の張りが良くなります。

鉢植え

鉢植えにする際は、一般販売している草花園芸用培養土を使うと良いでしょう。

植え付け・植え替え

植え付けや植え替えをする時には、たっぷり水を与えましょう。

地植え

地植えの場合は、土に培養土などを混ぜて耕した場所に、ポットから苗を取り出して地植えをします。

いくつか苗を植えるのであれば、株間を30㎝ほど空けて風通しを良くすることをおすすめします。

しっかり植え付けたら、水をたっぷり与えましょう。

鉢植え

鉢植えにする際は、ポットに入っている苗の2まわり大きい鉢を使いましょう。

鉢底ネットを敷いて、軽石を乗せ、培養土を入れ、根を傷めないようにそっとポットから出し植え付けます。

鉢のトップから土まで2.3㎝ほど空けておいて、その合間に植え付けの時は水をたっぷり与えます。鉢底から水があふれるくらい多めの水を与えてくださいね。

水やり

基本的に、植え替え、植え付けの時に水をたっぷりやってからは様子見しながら水やりを行います。

水は、上からかけるのではなく、株元に与えるように注いでください。

真夏、乾燥時期に水をやるのは、朝か夕方の涼しい時間にすることで株の弱りを防ぎます。冬の場合は逆に気温が高い時に水やりをすることで、凍結を防ぎます。

地植え

地植えの場合は、植え付けや植え替え時以外は基本的に水やりはしなくてOKです。

時々降る雨水で十分です。もしあまりにも雨が降らない時期が続くようであれば、少し様子を見て水やりをしましょう。

鉢植え

鉢植えの場合は、適宜水やりをする必要があります。

土が乾いている様子で、鉢から水があふれるほどたっぷり水やりをしましょう。

肥料

地植えの場合は用土をしっかり作り込んであれば必要ありません。

鉢植えは肥料を施します。

時期は4~6月の暑くなる前と、9~10月の寒くなる前の2回、緩効性化成肥料を株の周囲に撒いてください。

もし、液肥を使うなら、2週間に一度のペースで与えるようにしましょう。

ガウラに気を付けたい病気と害虫

ガウラを育成する時に気を付ける害虫と病気の解説をしていきます。

病気

ガウラで気を付ける病気は「灰色かび病」です。

葉っぱ、花に褐色の斑点が現れますが、これが主な病気の原因のカビです。

カビだけに、多湿な環境や、株間が空いていない、葉っぱが茂りすぎているような状況で起こりやすい病気です。

予防策としては、花がらをこまめに摘み取ったり、葉っぱを間引いて風通しを良くしておくことです。

もし発症の初期段階なら、発症している部分を取り除いて除去してください。病気が重症の様子であれば、薬剤散布をおすすめします。

薬剤は、住友化学園芸 ベニカXネクストスプレーがおすすめで、幅広い植物に使える、化学防除成分と物理防除成分を組み合わせた殺虫殺菌スプレーです。病気の予防にも使えますよ。

害虫

ガウラで気を付ける害虫は、ポピュラーな「アブラムシ」です。

https://twitter.com/kozakras_ace04/status/1581945977875103747

アブラムシの発生時期は3月からです。

小さいですが繁殖力が強く、茎や葉から吸汁し株を弱らせて植物を最終的に枯らします。

見た目でアブラムシが付いているのがわかるので、見つけてまだ初期段階なら、こすり落としておきましょう。

また予防策として植え付けの時に土にアブラムシ予防の粒剤を含ませておいても良いでしょう。

病状が深刻であれば、住友化学園芸 ベニカXファインスプレーの薬剤散布を行います。殺虫持続効果が長いのが特徴の薬剤で、アブラムシにも効果的なのでおすすめです。

もっと楽しみたい!ガウラの増やし方

ガウラは増やすことができる植物で、増やし方は基本3つ。株分け、挿し芽、種まきです。

株分け

株分けで増やすなら適しているのは3月です。

2~3芽を付けて切り分けると良いでしょう。鉢は今までの鉢より一回り大きな鉢を選び植え付けてください。

植え付ける時には、用土に緩効性化成肥料を良く混ぜ込んでおきましょう。

挿し芽

ガウラを挿し芽で増やすなら、適している時期は5月ごろです。

葉っぱが元気な枝を5㎝くらい剪定し、培養土の入ったトレイに挿しましょう。

種まき

ガウラを種まきで増やすなら、適しているのは挿し芽と同じく5月頃です。

苗を育成させる必要はなく、直接埋めこんで土をそっと被せるだけでOKなので簡単です。

 

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