サザンカの枯れる原因はひとつではなく複合的な理由が重なって枯れに繋がりますが、代表的な理由は下記の5つとなります。
- 水のやりすぎ
- 日光が足りない
- 害虫
- 病気
- 肥料のやりすぎ
復活させる方法としては、病気・害虫以外の原因であれば少し日の当たるところに植え替えるのが一番です。その際肥料はいったんストップしましょう。お水も最初に与えて次は土が乾いてからでかまいません。
害虫被害であれば葉っぱに食害の跡があるはずです。葉の裏まで丁寧に観察して害虫にあった薬剤を散布してあげてください。
サザンカがかかるとしたら害虫被害からのすす病です、こちらも害虫を駆除した後に薬剤散布で十分復活の可能性はあります!
害虫被害、病気の被害どちらも症状から対処法・適切な薬剤を紹介していますのでチェックしてみてくださいね。
サザンカは育てやすい花といわれているので、上手に咲かせる適切なお世話の仕方をマスターしておけば、毎年増やすことも可能ですよ。
サザンカは地植えでも鉢植えでもOKなので、それぞれの育て方を知って、きれいな花を咲かせましょう!
今回の記事では、
- サザンカの葉が枯れる原因と復活させる方法とは?
- サザンカが元気にきれいな花を咲かせるための育成方法
- もっと楽しみたい!サザンカの増やし方
- あらためて知りたいサザンカのあれこれ
を紹介していきますので、サザンカを育ててみたい方、サザンカが枯れて困っている、枯れないようにしたい方は最後まで読んで適切な育て方をマスターしましょう。
サザンカの葉が枯れる原因と復活させる方法とは?
サザンカは比較的育てやすい花なので、弱らせないことを念頭に置いて育てていきましょう。
特別なことはせず、過不足を考えながら調整していくことで十分にきれいな花が咲かせられる植物です。サザンカが枯れてしまう原因は以下の通りです。
- 水のやりすぎ
- 肥料のやりすぎ
- 日光の過不足
- 病気
- 害虫
「やりすぎ」と「足りない」ということの内容に適切に管理していきましょう。
水のやり過ぎ
サザンカが枯れる原因のひとつに「水のやりすぎ」があります。
どの植物もそうですが、水は与えすぎても足りなさ過ぎてもダメなのです。サザンカは植物の中でも多めに水を与える必要があります。
しかし、多めに与えるのは「土が乾いた」時だけで、それ以降は適宜の水やりでOK。水を与えすぎて根腐れを起こして枯れるのです。
地植えの場合も基本的に水やりは必要ありません。日照りの日がよっぽど続くのであればその際にたっぷり水を与えるということでOKです。
対処法
もし水をやりすぎてしまったなら、鉢植えであれば植え替えをしてあげる事で通常に戻る確率が高いです。
地植えであっても植える場所を変える事で対処できますが、スペースがないならしばらく水を与えず様子をみて根腐れを起こさなければまた育成を始められます。根腐れを起こしてしまえば、そのサザンカは諦めるしかないでしょう。
肥料のやり過ぎ
サザンカの枯れる原因に「肥料のやりすぎ」も考えられます。要するに肥料焼けを起こしたということです。
肥料を多く与えすぎることで土の中の肥料の濃度が高くなって根っこを痛め、枯らしてしまうのです。特に即効性のある化学肥料などはサザンカにとって強すぎる肥料になります。
対処法
肥料のやりすぎをした場合は、大量の水をいったん与えて肥料を土の中から流しだす方法か、新しい土に植え替えをすることで対処できます。
肥料焼けに気付いた場合に対処は早ければ早いほうが回復の兆しがあります。
日光の過不足
基本的にサザンカは日陰でも育つ植物ではあるのですが、全く日光を浴びないと枯れます。
一番ベストな環境は、一日で日向にも日陰にもなる場所で、日向になるときは直射日光にならない位置です。
しかし天気が良くない日が連続して続くなど日光が極端に不足することでサザンカは枯れることがあります。また西日は強いので当たりすぎると水分がなくなり枯れることも考えられます。
対処法
日光が当たらないため元気がなくなっている様子であれば、日向にしばらく置いておくだけで回復する可能性が高いです。
逆に直射日光や強い光が当たって枯れないように、置く場所を再考しましょう。
害虫
サザンカが枯れる原因に害虫の被害があります。主な害虫は、チャドクガやカイガラムシです。
チャドクガは葉を食害するので葉に穴が開く症状で、さらに葉の裏に卵を産むので早いうちに気づかないと増殖し被害も拡大します。
カイガラムシは植物の枝や葉の汁を吸います。そのことで株の成長が急激に遅くなって、やがて枯れだします。
対処法
チャドクガの対処法は、見つけたらまず寄生している葉を切り取って処分しましょう。被害が深刻なら薬剤散布です。
この時期だと
チャドクガかな?
お茶の木(サザンカ、椿)の害虫。
だとすると毛に毒があるから注意してね。— るー (@ruby_2930) September 3, 2023
発生を認めたら直ぐに寄生した葉や枝ごと切り取って処分します。 また、薬剤を散布しましょう。薬剤は、「ベニカX」がおすすめで、庭木や植物に広く使え速効性があることで評価が高いです。
カイガラムシの対処法は、症状がある部分を、歯ブラシなどでこすり落とします。症状がひどいときには薬剤散布をしましょう。薬剤は、住友化学園芸 カイガラムシエアゾールがおすすめです。
カイガラムシ専用の薬剤などで効果が抜群です。
病気
サザンカが病気になるとしたらすす病です。
すす病は、カイガラムシの影響、もしくは水のやりすぎで発症することがあります。
すす病を放っておくと枯れてしまうので注意しましょう。
症状としては、サザンカに黒いすすのようなものが付きます。
対処法
対処法としては初期症状であれば、発症部分を摘み取ったり剪定すればOKです。深刻な状態になっているのであれば、薬剤散布をしましょう。
薬剤は、「スミチオン乳剤」がおすすめです。
各種害虫に効果のある、家庭園芸の代表的な殺虫剤となっています。
サザンカが元気にきれいな花を咲かせるための育成方法
サザンカは、10月~12月の間に開花します。見た目は椿に似ているとよく言われていますね。花が終わるとひとひらずつ散っていきます。
植え付けの時期は3月の中旬から4月頃がおすすめ。また9月~10月でもOK。
水はけが良くて湿度がある程度ある環境を好みます。
土
サザンカの成長をよくさせたいなら、土は重要です。
水はけのよい土がおすすめで、地植えなら適度に湿度のある場所に植えましょう。
鉢植えであれば、赤玉土と鹿沼土を混ぜたものがよいでしょう。
肥料
サザンカの肥料は、緩効性の肥料を元肥にしましょう。
鉢植えなら3月に施し、地植えの場合は2月に土に埋めるように施します。成木になっていれば隔年に寒肥を施しましょう。
剪定
剪定は基本的に「切り戻し剪定」をします。剪定を行うのは3月~4月の春の時期ですが、もし花がまだ咲いている状態であれば、花が終わってから行いましょう。
全体を小さくするような剪定はあまり行わず、不要な枝だけ切り戻すような剪定を心がけて下さい。
暑かったですね(ーー;)
せっせと庭木を剪定しました!が…ゴミ袋に剪定した枝や葉を入れてたら、イラガ幼虫がビッシリ付いた葉を、ガッツリ素手で握りしめました( > <。)痛い…
梅や柿の木の剪定、イラガ(デンキムシとも言う)幼虫や、ツバキやサザンカの剪定、チャドクガ幼虫に、気をつけて!
— 子持ちししゃも母ちゃん (@GQlF91dzrWm1IFl) July 18, 2023
水やり
サザンカの水やりは神経質になる必要がありません。
地植えであれば水やりは必要ないと言ってよいほどです。しかし植え付けの直後は土が乾かないように常に水やりをしてください。
よっぽど雨が降らず日照りが続き、夏が長い時には水やりをしますが、水やりをするならたっぷり与えるようにします。
冬の時期は水やりは控えましょう。冬の水やりは根腐れを起こす原因になるので注意してください。
植え替え
サザンカの植え替えは、春か秋の気温が穏やかな時に行います。
植え替えをする頻度は2.3年に一度で充分です。植え替えをする際は、一回り以上大きな鉢に植え替えをすることがポイントです。
もっと楽しみたい!サザンカの増やし方
サザンカは育てやすい植物なので、増やすことも簡単です。ぜひチャレンジしてください。
サザンカを増やすなら「挿し木」がおすすめです。
挿し木の手順を以下に説明します。
まず挿し木をするシーズンは6.7月あたりが適期です。挿し穂にするのは、つぼみが充実しきっていないものをチョイスしましょう。
- 葉が小さめで少し硬い新梢を挿し穂としてハサミで15㎝ほどにカット
- 切り口が乾燥しないようにすぐに挿し穂を水に浸す
- 葉っぱを3枚残し、下にある葉を取り除く
- 挿し床として、挿し木用の土に挿して水をたっぷり与える
- 再度取り出して、切り口に発根促進剤をつける
- 挿し穂の1/3を土に差し込み、安定させて完成
あらためて知りたいサザンカのあれこれ
サザンカは日本ではなじみのある植物で、庭などによく咲いています。
冬に花をつけるという特徴があるので、一般的に花が咲かない冬に彩りを与えてくれます。
- 科名:ツバキ科
- 属名:ツバキ属
- 原産地:日本
- 開花期:10〜12月
- 花色:赤、ピンク、白
サザンカは漢字で「山茶花」と書きます。原産地は日本で、主に九州や沖縄の暖かい地域に野生で咲きます。
サザンカの種から取った油は食用の油や髪を潤す油に用いられることもあります。
サザンカの種類は主に3つあり、サザンカ、寒椿系、ハルサザンカがあります。すべて冬から春にかけて花を楽しめます。
サザンカの花ことばは「ひたむき」「困難に打ち勝つ」というものが代表的な言葉です。冬の時期に咲くので冬を耐えて花を咲かせるからその様子が花ことばになったのでしょう。
そのほか、色によって花言葉があります。
- 真っ赤なサザンカ:あなたが最も美しい、謙虚
- 白いサザンカ:愛嬌
- ピンクのサザンカ:永遠の愛
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