花桃の木が枯れる代表的な原因は下記の3つです。
- 害虫
- 病気
- 剪定時期を間違えている
花桃は病害虫に弱い木なので、事前の予防対策と、病害虫にかかったときの対処法を早めに施すのがポイントとなってきます。しっかりとした予防策を紹介していますのでチェックしてみてください!
花桃の木をきれいに、元気に育てるには、日ごろの水やり、肥料の使い方を決まっている通りにやってあげる事が良いでしょう。
一度枯れた花桃も、根が生きているようであれば復活が可能ですので、土中を除いてチェックすると良いですよ。
今回の記事では、
- 花桃が枯れる3つの原因と対策とは
- 枯れた花桃は復活できる?
- 花が咲かない時の原因と対処法は?
- 花桃をきれいに元気に育てるポイントとは
- あらためて知りたい花桃のこと
などを紹介していきますので、花桃をきれいに育てるコツをこの記事からGETしてください。
花桃が枯れる3つの原因と対策とは
花桃が枯れてしまう原因は主に3つあります。
どれに当てはまっているかを確認して、対処しましょう。
- 害虫
- 病気
- 剪定時期を間違えている
害虫
発生しやすい害虫は次の2つです。
- アブラムシ
- カイガラムシ
どちらも枝や葉から栄養分を吸収してしまい、花桃を弱らせてしまいます。
また、これらの害虫はフンをするのですが、それが原因で病気が発生する事もあるので厄介です。
どちらの虫も大量発生するため駆除が大変。薬剤を使うのが最も効果的です。
オススメ薬剤はこちら!「住友化学園芸 ベニカベジフルスプレー」
実はアブラムシには効果的な薬剤は沢山あるのですが、カイガラムシは外皮が硬く薬剤が浸透しにくい事もあり、効く薬剤が限られています。
このベニカベジフルスプレーはアブラムシとカイガラムシ両方に効果的なスプレーで、野菜から樹木まで幅広く使えるのが嬉しい殺虫剤です。
殺虫剤を使わない場合は、歯ブラシで地道に害虫を擦り落として駆除していくことになります。
病気
花桃の注意すべき病気はこちらです。
- すす病
- 縮葉病
- 枝折病
すす病
カイガラムシやアブラムシの排泄物が原因で発生する病気です。
カビ菌が原因菌で、灰白色の盛り上がりができ、それがスス状に盛り上がってしまいます。
最悪、枯れてしまう事がある注意すべき病気。治療は患部を剪定、廃棄して殺菌剤を使い治療します。「スミチオン乳剤」という薬剤を使うと良いでしょう。
原因であるカイガラムシとアブラムシの対処もお忘れなく。
縮葉病
若い葉が罹りやすく、火ぶくれのような茶色いふくらみが出来て葉が萎縮してしまいます。
カビが原因で、進行すると白カビに覆われて落葉してしまう病気。対処としては殺菌剤を使う事になります。
次の薬剤がオススメです。「サンケイオーソサイド水和剤80」
こちらを600倍希釈になるように調整して使いましょう。芝や球根植物にも使える殺菌剤です。
枝折病
枝折病はその名の通り枝にカビの菌が入り込み、もろくなって枝が折れる病気です。
「協友トップジンM水和剤」という薬剤を使い殺菌をしましょう。
もろくなった枝はカビに侵されているのでカットして廃棄して下さい。
剪定時期を間違えている
花桃に限らず、剪定時期を間違えて剪定を行うと植物は一気に弱ってしまいます。
花桃の剪定時期は次の2つです。
- 冬:1月~2月
- 春:3月~4月
冬の剪定はあくまでも樹形を整えるための剪定をしましょう。
春の剪定は不要枝の整理を行います。
本日は花桃の木の剪定をしました。
剪定バサミで腕がパンパンです。
この時期に手をいれておかないと、春には花が咲き、葉が出て、夏ごろには実がつきます。例年、花の時期には一年で最も多くの方が来館します。その頃には皆さんが安心して出かけられるようになればいいのすが…。#釈迦堂遺跡博物館 pic.twitter.com/gCtEM2dfnp— 釈迦堂遺跡博物館 (@ShakadoJomon) January 29, 2022
花の咲いた枝の基部を2~3つ残して整理を行ってください。そうするとキレイな花が咲くので嬉しいです。
このように年2回の剪定でもカットする場所が違うので注意して下さい。
それ以外の時期の剪定は基本NG!いたずらに花桃の体力を奪う事になるのでご注意を!
枯れた花桃は復活できる?
花桃が枯れてしまった時はまず枯れた原因をつかみ、それを解決すれば復活する事があります。
復活するためには樹が死んでいないかを確かめないといけません。
そのため、根が完全に死んでしまっているかを少し掘り返して確かめてみましょう。
もし根が生きているようであれば次の方法を試してみて下さい。
- 病気害虫が原因で枯れた時
- 土が原因
病気害虫が原因で枯れた時
まずはどんな病気や害虫が原因で枯れたかをチェックして、その治療を行います。
害虫の場合は再発生の無いように殺虫剤で駆除。
病気の場合は患部の剪定と殺菌剤の使用で治療をして下さい。
そうする事で、次の春先から樹が生きていれば新芽が出て復活します。
その際も病害虫の予防には気を付けましょう。
土が原因
土が悪いと花桃は急に枯れる事があります。
花桃は水はけが良い土を好むので、よくあるのが土の排水性が悪いとNG!
一度掘り返して根をなるべく傷つけないように取り出し、土の排水性を改良しましょう。
川砂や腐葉土を混ぜて土作りをし直してから植え直してあげて下さい。
川砂は全体の20%、腐葉土は全体の30%ほど混ぜ込むと排水性と栄養分もあるいい土になりますよ。
花が咲かない時の原因と対処法は?
花桃を育てていると花が咲かない事で悩まれる方がいるようです。
花が咲かない原因を調べましたのでご紹介します。
- 剪定方法を間違えている
- 病害虫
- 日当たりが悪い
剪定方法を間違えている
最も花が咲かない原因として考えられるのが剪定方法の間違いです。
良くあるのが次の2つ。
- 剪定時期を間違えている
- 花芽のついた枝を落としている。
特に間違った剪定時期に沢山の剪定をするのは樹を弱らせるのでNG!
もしやってしまった場合は剪定時期の剪定を控えて樹を休ませてあげましょう。
また、花芽がある枝から花は咲くため、それを落としてしまう事もあるようです。
花芽はしっかりと確認して残してあげて下さい。
病害虫
先ほど紹介させていただいた病害虫で樹が弱っている時は、花を咲かせる体力が花桃に残っていない事もあります。
まずは治療と回復が必要なのでしっかりと休ませましょう。
日当たりが悪い
花桃は日当たりが良い場所を好みます。
もし日当たりが悪い場所で育てると、光合成があまりうまくできず栄養不足になる事も…。そうすると、生命維持に精いっぱいになり花を咲かせる余力はなくなってしまうのです。
もし日当たりが悪い場所に花桃がある場合はしっかりと植え直してください。
花桃をきれいに元気に育てるポイントとは
花桃は、水はけが良く日当たりが良い場所を好みます。
それ以外にも、育てるコツがいくつかあるのでご紹介します。
しっかりとポイントを押さえて、元気な花を楽しみましょう♪
- 水やり
- 肥料
- 鉢で育てる場合の注意
水やり
植え付け直後はしっかりと水を与える必要がありますが、ある程度根が張ったら雨水に任せて問題ありません。
夏場の高温と乾燥で、葉がしおれている場合はたっぷりと水を上げるようにしましょう。
肥料
基本的に肥料は与えなくても問題はないのですが、元気が無い場合は年に1度与えて下さい。
冬の2月~3月に根元に緩効性肥料を与えるだけで十分です。
オススメ肥料はこちら!「マイガーデン植物全般用」
こちらを1㎡あたり150g土の上にばらまくだけでOKなので簡単です。
まだ苗木の場合は、成長に栄養を使うので冬場以外に9月ごろにもう1回肥料を与えて下さい。
鉢で育てる場合の注意
鉢植えする場合は、次の土を作りましょう。
赤玉土:腐葉土:川砂=5:3:2で混ぜる。この土を入れた鉢に苗を植えてからたっぷりと水を与えます。
鉢植えの方が水切れを地植えよりも起こしやすいので、葉のしおれ具合に注意しながら水をしっかり与えて下さい。
植え付けは11月と3月~4月が良く、根がしっかりと張ります。後は、剪定、肥料は地植えと同じように育てましょう。
2~3年に一度大きめの鉢に植え替えが必要になるので対応してあげて下さい。
あらためて知りたい花桃のこと
花桃についての情報をまとめてみました。
- どんな植物?
- 由来
- 花言葉
どんな植物?
バラ科モモ属の植物で、多年草で耐寒性に優れた植物です。日本全土で園芸用に親しまれています。
落葉樹なので冬には葉が全て落ちてしまいますが、また春先に芽吹いてくるのも特徴です。
モモとは言っても、実は苦くて食べる事が出来ません。
食べられないと言っても実に毒があるわけではないのですが、完熟してもおいしくないために需要が無いようです。
実は完熟しないと花桃に限らず桃の仲間は種には毒があります。
しかもそれはかなり強い青酸配糖体。一応種は食べないように気を付けてくださいね。
由来
原産国は中国で、日本では江戸時代から観賞用の花桃の改良が進んできました。
樹形も様々なモノが改良ででき、立性で、枝垂れ性、ほうき立ち性、矮性等があります。
花も一重や八重咲のモノがあり、自分の好きなタイプの花桃をお楽しみください。
日本各地で育てられており、春にはその花を楽しむ事が出来ますよ♪
花言葉
花桃にはいくつかの花言葉が存在しています。
それはこちら♪
- 気立ての良さ
- 恋のとりこ
- あなたに夢中
- 恋の奴隷
花桃は沢山の実をつける事から子沢山の象徴とされ、さらに花の美しさから恋そのもののように艶やかに咲く様から恋を連想させる花言葉にも使われています。
女性を鮮やかに彩るイメージがある花言葉なので、意中の方へのプレゼントに最適です。
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