新幹線の移動中、荷物をオーバーヘッドラックに収納しようと思った場合、荷物が重くて上手に持ち上げられないこと、ありますよね。
女性の場合、ひとりで重いスーツケースを持ち上げるのは、ときに難題になり得ます。本記事では、新幹線の旅で重い荷物を上に収納する際の悩みを解消するための便利な対処法をいくつかご提案します。
新幹線利用時の荷物の扱い方について
新幹線を利用する際は、通路や座席に荷物を置く行為が禁止されているため、荷物は頭上の荷物棚、足元や指定された荷物置き場に収納する必要があります。
特に貴重品などを持ち運んでいる際には、その荷物を身近な場所に保管したいと考える人が多いものです。しかし、頭上の荷物棚に収納しようとした際、荷物が重くて自力での持ち上げが難しい状況に直面することも少なくありません。
ここでは、新幹線内での重たい荷物の取り扱いに苦労している場合、どのように自分で問題を解決するか、また他の人に助けを求めて問題を解決するかの2つの方法をご紹介します。
自己解決のための3つの方法
ここでは、自己解決のための3つの方法をお教えします。
靴を脱いで椅子に上がり、荷物棚に荷物を置く
身長が低い方や少々重い荷物をお持ちの方でも、腕が届く高さならば荷物を上げることができるかもしれません。
他の乗客が近くにいない場合は、速やかに靴を脱ぎ、椅子の上に立ち、荷物棚に荷物を置くことを試してみてください。たった1分未満で行うことができ、他の人に迷惑をかける心配もありませんので、おすすめの方法です。
ただし、窓際の席では荷物を上げる時のバランスが難しいので、通路側から行うのが良いでしょう。この点を考慮して事前に通路側の席を確保すると、よりスムーズです。
荷物置き場や足下に設置する
新幹線によっては、入り口付近に特別な荷物スペースがある場合があります。先に列に並んでおいて、キャリーケースなどの荷物を置いておくのも有効な手段です。
ただし、この荷物スペースは先着順であり、休日や帰省ラッシュと重なるとスペースがなくなる可能性があります。加えて、多くの乗客が使うスペースなので、紛失のリスクも考えておく必要があります。
もう一方では、荷物が小さい場合は、足元に置くことも可能です。特にグリーン車では足元のスペースが広いため、荷物を余裕を持って設置できます。1人で持ち上がらない荷物対策としては、早めに並ぶか、グリーン車の席を確保しておくことがおすすめです。
荷物が置ける席をあらかじめ予約する
新幹線の中には、前のスペースが広めの席や後ろに荷物を置ける席があります。
車両によって異なりますが、例えば最後部の席では、リクライニングを倒さない限り、キャリーケースを設置できるスペースがあります。
大きな荷物を持って移動する予定があるなら、そうした座席を予約しておくのも良い選択肢です。
~番外編~
番外編としては、予め荷物を送る方法があります。宿泊先や目的地に荷物を送っておけば、身軽に移動でき、新幹線で荷物を気にすることもないでしょう。
国内便の場合、送料や配達日数もさほどかからないので、移動先でコインロッカーを探す手間も省けます。このように手軽で快適な旅行のためにも、事前の準備をしておくことをお勧めします。
他人の援助を求めて問題を解決する方法2選
次に、他人の助けを借りる手段についてお話しします。
近隣の方に声をかけてみよう
一番手っ取り早い解決策は、近くにいる方に声をかけて協力をお願いすることです。
荷物棚で手間取るよりも、思い切って助けを求めた方が速やかに解決するかもしれません。特に男性にお願いすると力を貸してくれやすいですが、同時に、近くの人が健康上の理由や子連れである可能性も念頭に置く必要があります。
そういった人たちに声をかけると迷惑をかけることになりかねませんので、その際は車掌に相談するのが良いでしょう。また、長旅で疲労して寝ている人を起こしてしまうのは失礼です。お願いした際には感謝の気持ちをしっかりと示しましょう。
車内スタッフに依頼しましょう
周りの人に助けを求めるのに躊躇するかもしれませんが、そういった場合は新幹線スタッフにお願いするという選択肢もあります。
新幹線のスタッフには運転士、車掌、グリーンアテンダントがおり、運転士以外の車掌やグリーンアテンダントなら手伝ってもらえる可能性が高いです。
グリーンアテンダントは接客業務を行っているスタッフで、車内での巡回中に声をかけると良いでしょう。スタッフを待つ間は、荷物を膝の上に置くなどして体制を整えておきましょう。
それに、スタッフの方々はサービス提供者ですから、出来る限り自分で荷物を持って、補助を依頼する姿勢が望ましいです。
新幹線でのスーツケースの置き方について
新幹線内では、荷物を頭上の棚に上げるのが難しく、足元に置いて楽に過ごしたいと思っている人は少なくありません。しかし、そのようにスーツケースを足下に置くことが他の乗客の迷惑にならないか、気になる方もいるでしょう。
一般に、スーツケースの3辺の合計が120cm以下であれば、足元に置いても問題ないとされていますが、隣の座席の利用者が移動する際に支障が出ないように、荷物の位置を調整するなど配慮が求められます。
なお、足元のスペースにスーツケースを置くと、窮屈な状態で座ることになり、足のむくみやエコノミー症候群のリスクが高まる可能性も指摘されています。その為、定期的にストレッチを行ったり、足を動かすなどしてリスクを避けましょう。
持ち運びが便利なキャスター付きのスーツケースを利用する場合は、新幹線の急ブレーキや移動時に転がってしまうことがないように、しっかり固定することが大切です。
座席の周辺に荷物を手元に置きたい場合、グリーン車を利用する選択肢もあります。グリーン車では普通車と比べて足元の空間が広いため、より快適に過ごすことができ、他の乗客に迷惑をかけるリスクも少なくなります。
新幹線におけるスーツケースの収納規定
新幹線の車両内でスーツケースをお持ちの皆さん、足元のスペースの活用方法についてご案内します。標準的な普通車にスーツケースを収納する場合、「3面の合計が120センチメートル以内」でなければなりません。
N700系に限っては、足元スペースの奥行が約42センチメートルあるため、「3面合計160センチメートル以内」であれば問題なく収められるでしょう。
グリーン車などは足元にフットレストが完備されており、効率的にスーツケースを配置することができます。
ただし、スーツケースが3面合計160センチメートルを超える大型の荷物の場合、専門の座席予約が必須となります。「特大荷物コーナー付き席」や「特大荷物スペース付き席」の予約をお忘れなく。
加えて、特別な追加料金は必要ありませんが、大型荷物用の切符を事前にご購入いただく必要があり、注意が必要です。
万が一、予約なしで大型荷物を持参した場合には、持ち込み料金1,000円と指定席変更料金が発生しますのでご注意ください。
事前予約はみどりの窓口やネット予約で対応可能です。ご旅行の際は計画を立て、事前の手配をお願いします。
新幹線の荷物棚は落下の心配があるのでしょうか?
新幹線に備えられている荷物棚は、各車両によって異なりますが、一般的には奥行き約45cm、高さ約35cm、幅約80cm程度のサイズが目安とされており、このサイズ内であれば、荷物を上部の棚に保管しても、安全に輸送することができるように考慮されています。
それを超えるサイズの荷物に関しては、移動中の影響で転落する危険性が存在しますので、絶対に置かないでいただくようお願い申し上げます。
荷物を棚に置く際には、新幹線が停車中のタイミングで対応するなど、他の乗客に迷惑がかからないように心がけましょう。
新幹線での荷物対策について
新幹線の旅では、つい荷物が多くなりがちですよね。貴重品などは手元に置いておきたいものですが、荷物の重さに悩んだ経験を持つ方は少なくないでしょう。
もしご自身で荷物を持ち上げるのが難しい場合は、座席の下に収める方法や、周囲の乗客に声をかけて助けを求めるのも一つの手段です。ですが、荷物を予め宅配便で送るなどしておくと、旅行がよりスムーズになるかもしれません。
この記事を読んでいただき、新幹線での荷物管理に困った時の対処法として参考にしていただければ幸いです。
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