在宅時間が長い今、手芸やDIYに挑戦する人が増えています。特に初心者におすすめなのが、UVレジンという素材です。このUVレジンは、ネット上だけでなく100円ショップでも購入可能で、手軽に楽しめるのが人気の秘密です。
しかし、UVレジンを硬化させるには紫外線を放つUVライトが必須となります。100円ショップでは販売しておらず、趣味で使用するだけなら高価なUVライトの購入をためらってしまうのも無理はありません。
そこで今回、UVライトを持っていない方でも始められるよう、様々な代用品をご紹介します。
スマートフォンはUVライトの代わりになるのか?
『UVライト 代用』でウェブ検索すると、よく「スマホ」というキーワードがポップアップします。もし本当にスマートフォンで紫外線ライトを代用できるなら、わざわざ購入する必要もなく非常に便利なはずです。
なぜなら、例えばレジンが硬化することは、紫外線が関与しているからです。しかし、スマホから紫外線が発せられるとなると、健康に与える影響が気になるところです。
しかし実際に調査してみた結果、スマートフォンでUVライトを代用することはできないというのが結論です。
確かにスマホのアプリで、UVライトあるいはブラックライトをシミュレートするものは存在します。ですが、そのようなアプリは名前の通りシミュレーターであり、紫外線を出すわけではなく、ただ模擬的な光を発するだけなのです。
UVライトの代用品6選!それぞれのメリット・デメリットは?
UVライトの代わりに役立つアイテムを6つお伝えいたします!それぞれの長所と短所を見ていきましょう。
太陽光によるレジン硬化の利点と注意点
以前ご説明したように、レジンは紫外線があたることで固まる性質を持っています。太陽光は紫外線を含んでいるため、レジンの硬化に利用可能です。
晴れた場所に置いておくだけで良いため、手軽に行える上に、何といってもコストがかからないのが最大の利点です。
それに対し、硬化には数分から数時間を要すること、天候や季節によって硬化時間に大きな違いが生じることが挙げられます。
雨の日にはこの方法を使用できないのも欠点です。費用を抑えたい方や、出来上がりまで余裕をもって待つことができる方にはおすすめの方法です。
蛍光灯の蛍光灯とレジン
蛍光灯からも微細な紫外線は放出されており、太陽光のわずか1/1000の量です。しかし、レジンをしっかりと固めるためには長時間の照射が必要になり、これが電気代の増加につながる可能性もあると言えます。
さらに、硬化は表面だけに限られることがあり、まだらにベタつきが残ってしまうケースもあるようです。
もっとも、天候に左右されない室内での部分補修や、応急的な硬化作業としては利用価値があるかもしれません。大切なのは、紫外線の届きやすいようにレジン作品を蛍光灯にできるだけ近づけることです。
ブラックライトの使用について
ウェブショップやDIYショップで手に入りやすく、UVライトに比べて低価格で販売されているブラックライトには、紫外線成分が含まれており、これにより硬化処理が可能です。
ダイソーなどの100円ショップでも取り扱っているため、レジンアートの入門者にとっては非常に手軽に試せる選択肢と言えるでしょう。
しかしながら、ブラックライトはUVライトに対して紫外線の強度が低いため、硬化にはより長い時間を要します。そのため、大規模な作品製作には不適切である点を留意する必要があります。
白熱灯の使用について
白熱灯から放出される紫外線は、蛍光灯と比較して4倍の量を誇ります。そのため、レジン作品を硬化させる際、特に薄い作品に適しています。
家庭内に白熱灯をお持ちで、レジン製作をこれから始めてみようとお考えの方には、試してみるのに適した光源と言えるでしょう。
LEDライトについて
市場には様々なLEDライトが販売されており、中には紫外線を放出する製品も存在します。この紫外線を放出するタイプのLEDライトを利用すれば、時間を要するものの、レジンの硬化を実現させることが可能です。
実は、UVライトを必要とせずにLEDライトだけで固化するレジンも開発されています。すでに家庭でLEDを使っていらっしゃる方、またこれからレジン制作を始める方々にとって、この情報は非常に役立つでしょう。
魅力的なマジックライトペン(シークレットペン)
特殊な透明インクを使用して文字を記すと、専用のライトで照射することにより文字が現れるという、子供の頃に興じた記憶のある方も少なくないマジックライトペン。一体誰もが魅了されるアイテムですね。
紫外線の強さは控えめで、広範囲には向きませんが、100円ショップで手軽に購入できるため、仮に失敗しても経済的なリスクは最小限に留められます。
安価である一方で効果は確かで、本来の目的からは外れる使用方法ではありますが、時間をかければかなりしっかりと固定できることから、細かな作業にはとても重宝するとの声も多いです。
さらに、一つの裏ワザとしてアルミホイルを凹凸にして作った囲いの中に作品を置いて、ライトを当てることがあります。すると、アルミホイルが光を反射させ、紫外線の少なさを補って効率よく硬化することが可能になるのです。
UVライトとその代替品による作品の違い
UVライトを使用した作品と、その代替品を駆使した作品の間には、顕著な差異が存在するのでしょうか。代替品を巧みに利用すれば、成果物において目立った違いが発生するとは限りません。それにもかかわらず、代替品がUVレジンの硬化に特化して開発されたわけではないため、相性の悪さから硬化不全を引き起こすことが否めません。
UVライトと比べて圧倒的に時間が掛かる点は、大きな相違点といえます。硬化に時間がかかるあいだにホコリの混入や気泡の生成が避けられない状況も考えられます。ご家庭に代替品がある場合や、レジン制作をこれから始めてみようと考えている初心者には、手軽に試せるため魅力的に思える時もあるでしょう。しかし、本格的なレジンアートを作りたい方や、大規模な作品、もしくは量産を目指す方にとっては適していないかもしれません。
一方で、UVライト自体は特に高価な道具ではありません。安くても、インターネットや雑貨店などで500〜1000円程度で購入可能なことが多いです。代替品を購入する金銭を費やし、それが結局は硬化に失敗するリスクを考えるならば、初めからUVライトを入手したほうが賢明かもしれません。
スマホ利用でUVライトを補う方法!おすすめ代用品6選と注意点一覧
皆さんの中には、UVライトが手元にない時に、スマートフォンのアプリが代わりになるのでは?と考える方もいるかもしれませんが、スマホのアプリは現実の紫外線を再現しているわけではありません。今回は、UVライトのもどきとして活躍する6種類の代用アイテムと、それぞれの長所と短所についてお話しします。
UVライトとこれらの代替品を比較したとき、完成品の品質には顕著な差異が生じるわけではないことが多いですが、作業効率の面では大幅な差があります。細かな作業や仮固定など、特定のシチュエーションで代用品を使用するのは大変有用です。
もしもレジンを使った手作りがご自身に向いているか不安な方は、代用品を利用して小さく始めてみると良いでしょう。そして、趣呴が本格化したと感じたら、その時に本物のUVライトを購入することを推奨いたします。
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