みなさんは住む場所をどのように決めていますか?出身地で生涯を過ごすか、あるいは東京や大阪のような大都会で新たな生活を始めるのか。
その選択は人生に大きな影響を及ぼすことは間違いありません。しかし、私達が住まいについて考えを巡らせる中で、「田舎は頭がおかしい」との言葉を検索バーで打ち込んでしまうことも少なくないかもしれません。
率直に言って、田舎生活の利点はあまり見当たらないかもしれません。その証拠に、田舎から都市部へと移住を決意する人たちは、私を含めて数多く存在します。
東京、大阪、愛知の3大都市圏への人口流入は、年々増加しているのが現状です。
田舎生活という選択についての誤解
最近のSNSでは、時折「田舎生活を送る人は変わっている」という声を耳にします。
「田舎暮らしを夢見るなんて、考えがおかしい」とか、「田舎は排他的な地域で、風変わりな人が多い」という意見もあるようです。まるで、社会からはみ出したり、精神的に不安定な人々が集まる場所のように。
しかし、それらはあくまで一部の話であって、実際のところ、どの地域にも特有のクセはあるものです。
私が東京から岡山へ転勤してきた経験から言うと、田舎暮らしで「頭がおかしい」と感じるような人と出会ったことは皆無です。
確かに都市部に比べると、地域社会が密接に結びついており、一見閉鎖的に見える独特の文化が根付いていることは事実です。外部から来た人々への受け入れが硬いと感じることもなくはありません。
ですが、そうした特徴が田舎全体を「頭がおかしい」と決めつけるイメージに繋がってしまうのは、ある種の誤解と言えるでしょう。
田舎暮らしのユニークな特徴と面白話
今回は、田舎暮らしをすると「風変わりだ」と言われがちな理由と、田舎あるあるエピソードについてご紹介いたします。
人目が気になる田舎の日常
人口の少ない田舎地域は、一体感がありますよね。そこでの休みの日に人気のある商業施設に行っても、人の波で身動きが取れないというほどではないのが普通です。
しかし、だからこそ少々風変わりな人が際立ち、そのような個性的な人物への注目が集まると、田舎特有の負のイメージが育ってしまうのです。
一方で、東京都心なんかでは、人混みで肩が触れ合うのはごく日常的な光景。変わった振る舞いをする人がいたとしても、埋もれてしまい特に気にならないまま時間は過ぎ去っていきます。
さらに、田舎ではただ歩いているだけで、知人にばったりと遭遇することもしばしば。対照的に、都会では個人のプライバシーが保たれ、周囲は他人の存在をそれほど意識しません。
例えば田舎では、ちょっとした散歩も周囲の目が気になります。会社の同僚にでも見かけられた日には、「なぜ歩いているの?」と質問されることも。これがなかなか煩わしいんですよね。
休日くらいはしっかりとリフレッシュしたいものですが、誰かに見られているかもしれないと思うと、なかなかリラックスできなくて困ります…。
田舎の娯楽不足の実情
田舎では遊べる場所や娯楽施設がほとんど存在しないのが現状です。
手持ち無沙汰で過ごすことになることもあり、心がすさんでしまうこともあるかと思われますが、主な娯楽として挙げられるのはパチンコ、カラオケ、ボーリングなど限られたものです。
多くの方が感じるであろう、何もすることがなくただ時を過ごすのみの田舎生活には、正直心が折れそうになることもしばしばです。
これが、田舎というとどうしても「つまらない」という印象に繋がってしまう主な理由のひとつとなっているようです。
地域コミュニティの重視
地方ではコミュニティの結びつきを特に大切にしています。人々との関係は確かに価値のあるものです。しかし、行き過ぎた交流は煩わしいこともあり、頭を悩ますこともあります。
例を挙げれば、町内会のミーティングや消防団の懇親会、地域の清掃活動後の食事会など、参加すべきイベントがたくさん存在しています。土日が地域活動で埋まることもしばしばです。
そうした日常が普通となっている地方生活に対し、多くの方々がその常識に疑問を持っています。
学生時代の人間関係が続く現象について
私は学生時代の人間関係が持続することについて非常に疑問を持っています。良好な友情が持続することは素晴らしいことですが、同時にそこまで良くない関係性も続いてしまうことがあります。
周囲に人が少ないために新しい出会いも期待できず、やむを得ないと割り切ればそれまでですが、ずっと昔の関係性に囚われてしまうのは健全ではないでしょう。
新鮮な出会いが少ないことで、どんどんと閉塞感が強まっていく一面があるわけです…。
会話はあっという間に膨らむ
ある○○さんが先日旅行に行かれたとか、○○さんのお子さんがどこそこの企業で活躍しているとか、別の○○さんがある場所でアルバイトをしているなど、家庭の食事時間に花が咲くトピックは、ご近所や地域の話題に限ります。
身近なコミュニティに関する情報はあっという間に広がるものです。実際に起こったことならまだしも、田舎ではガセネタも含めて噂話が大好きだったりします。ないことないことが噂として広まることも少なくなく、それがひろまると結構な問題です。
昔から顔見知りだからといって、誰かの職業であったり個人的な事柄をあちこちで喋られてしまうのは、心地の良いものではありません。私自身もこの種の話を交わすことについて、少々異常だと捉えるようになりました。
田舎生活に困惑した際の解決法
この記事では、「田舎生活は独特の困惑をもたらす」というテーマでお話をしています。率直な意見として、田舎での生活を断念する選択もあるでしょう。
田舎での暮らしに疑問を抱いている方、または「ここでは無理だ」と考え始めている方には、一度都会へ出てみることを提案します。東京ならば、多種多様なエンターテイメントや満ち足りることがあり、また、仕事の選択範囲もぐっと広がります。
私の経験をお話ししましょう。高校を卒業後、食品工場で働き始めましたが、たった2年で仕事を辞めてしまいました。
田舎での生活は単調で退屈であり、それが都会へと向かう決意につながりました。現在は、都会での暮らしに馴染み、毎日が充実しています。(ただし、今は岡山での転勤生活中です。)
当時、決断しなければ、将来もずっと田舎で働かねばならないかと考えるとぞっとしました。
東京には、田舎ではなかなか求人が出ないような仕事や挑戦が難しい仕事もあります。また、東京では仕事を通じて喜びを見出すことや、存分に遊ぶことも可能です!
突然大きな決断をするのは難しいかもしれませんが、都会への移住も選択肢の一つとして検討してみてはどうでしょうか。
田舎生活と都会への憧れ
田舎暮らしの実情と都会的視点
田舎暮らしというのは、単純に狂ったものだとは言い切れません。正解もあれば間違いもある、そういう風に考えるのが妥当でしょう。
確かに、田舎も都市部も、少なからず頭のおかしい人は存在します。ただし、田舎の方が人口が少ないために、目立ってしまうのが実情です。さらに、田舎特有の奇妙な風習や文化が存在するのも否定できない事実です。
都市への移住と新たな生活
私は敢えて上京を選び、限られた田舎生活から抜け出した一人です。もちろん、これが絶対の答えだとは考えていませんし、上京が皆に合うわけでもありません。
ただ、田舎での単調な毎日に飽き飽きしているのなら、新しい刺激を求めて都会へ飛び込むのも一つの選択肢です。都会での生活は挑戦が多く大変ですが、そこには新鮮な楽しさが待っているかもしれませんよ。
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