クラスメイトを驚かせるようなユニークな学級旗のデザイン方法が知りたいですか?その方法を具体的にご案内します。簡潔に述べると、クラスの個性やメッセージ性を重視することが重要です。
体育祭をはじめとする行事の際に作成する学級旗は、ただ目立つだけでなく、印象に残るものにしたいものです。今回は、そんな学級旗を制作する際のデザインの秘訣とスローガン作りのコツをお伝えします。
また、後ほど注意しなければならない点についても詳しく解説しているので、どうぞこの記事を最後までご覧ください。
1.ユニークな学級旗のデザインするための5つのポイント
①まずはデザインのコアコンセプトを明確にしよう
デザインを進めるにあたって、最初に重要なのはコアコンセプトの設定です。
コンセプトは土台のような存在であり、これがしっかりしていないと生徒たちの間で解釈が異なってしまったり、実際のデザイン作業で意図していたものと大きくずれてしまう恐れがあります。
コンセプトとして以下のような要素を決定することがポイントです。
- シンプルか、それとも派手なデザインか
- かわいらしいものか、さわやかでクールなものか
- 色のテーマ(赤系統、青系統など)
- 四字熟語の使用(例:一生懸命、一致団結など)
- 二字熟語の使用(例:仲間、飛翔など)
クラス全体で統一感を持たせるためにも、コンセプトの選定は慎重に行いましょう。
②コンセプトを基にアイデアを広げよう
コンセプトを定めたら、それに基づいて単語や絵を思い浮かべてみましょう。コンセプトと調和するデザイン要素を取り入れることで、作品全体の調和が生まれます。例えば、こんな感じです。
- 〈クール〉の場合は、冷たい色合いや、鷲や虎のような動物などを思い浮かべる
- 〈百花繚乱〉の場合は、「色とりどりの花が溢れる様」をイメージして、花をちりばめたデザインを考える
- 〈飛翔〉の場合は、「高く空を飛ぶこと」を表現し、鳳凰や他の大きな鳥を主役に据える
まるで連想ゲームをしているかのように、コンセプトに適したものをピックアップしていきましょう。
③全員で創り上げるデザイン
イラストレーターの才能を持った生徒がデザインを一手に担うことも素晴らしいですが、学級全員がデザインに関わることで、より思い入れが深まり、印象に残る作品が完成します。
クラスのメッセージや目標を書き込んだり、手の形を描いたりして、皆の協力が生んだ唯一無二の学級旗をつくりましょう。個々の作品をモザイクのように配置して全体を構成するという方法も、とても魅力的です。
④親近感を誘う有名キャラクターとトレンドの活用
親しまれているキャラクターや流行のトピックは、見る人の注目を一気に集め、気軽に親しみを感じさせるアイテムです。
是非、企画の趣旨と関連づけて使いこなしましょう(例えば「このキャラのように一丸となって頑張ろう!」などのアプローチ)。
さらに、歴史上の偉人やその言葉を取り入れたデザインも、一考の価値がありますね。
⑤色とフォントの選択に工夫を
学級旗が注目され、かつ読みやすいデザインにするためには、色彩と書体の選定が欠かせません。
配色に関しては、鮮やかな原色を使うと目を引きますし、また、補色同士を組み合わせることによっても視覚的なインパクトを生み出せます。
補色とは色相環上で正反対に位置する色の組み合わせのことです。実際に、筆者が学生だったころも、この補色のテクニックを生かした旗で盛り上がったクラスがありました(特に背景と図案部分に効果的だったように思います)。
書体選びにおいては、旗のコンセプトや掲げる言葉に適したものをセレクトすることが大切です。例えば四字熟語ならば毛筆風のフォント、英語表記であればポップなスタイルが選択肢になるでしょう。最適なフォントは何か、クラスみんなでアイデアを出し合うことが良いですね。
2.スローガンを選ぶ際の重要ポイント
もしコンセプトが古典的な四字熟語であった場合、それがそのままスローガンとして採用される可能性もあるでしょう。 それでは、スローガンを選定する上で押さえておくべきポイントについて見ていきましょう。
①リズム感を重んじる
スローガンは短く、または口に出しやすい語句を選ぶことで、掛け声としても使いやすくなります。
②クラスの特色を表現する
クラスを象徴するアルファベットや数字を取り入れたり、クラスの雰囲気に合った漢字を織り交ぜたスローガンも面白いでしょう。
四字熟語であれば、一文字を独自のものに変えるのも一つの手ですね。 例えば、「一生懸命」を「一笑懸命」に変えて、「生」の文字を「笑」に変えるといったことです。
③意味合いを大切にする
上記の②と連携して重要なのは、なぜその特定の文字を選んだのか、どうしてそのスローガンを採用するのか、という理由についてしっかりと考えることです。
全員で意見交換をすることで、スローガンの背景理解が深まり、それがクラスの団結力を高める効果にもつながります。
3.面白い学級旗にするためのポイント
①デザインの詰め込み過ぎに気をつける
面白くて目立つ旗を目指しているが故に、デザインに多くの要素を取り入れがちですが、過剰になると視覚的に散乱した学級旗になるリスクがあります。
例えば、色彩をすべて鮮やかな原色で統一してしまうと、面白さの追求を超えて視覚疲労を招くかもしれません。主要となる要素を決定し、デザインを進めましょう。
原色を使う際には、文字やイラストの輪郭に白い線を加えると、読みやすくなります。
②分かりやすさを心がける
複雑な漢字や難解な英語を使うと、一目で内容を理解するのが難しくなります。「どういう意味?」と考え込む時間があれば「面白い」と感じるまでの時間も長くなってしまいます。
フレーズは誰にでも即座に伝わるキャッチなものにすること、名言や作品などは一定の認知度があるものを選ぶことを意識しましょう。
まとめ
学級旗を作る過程は、まずはコンセプトの策定から始まります。全員が参加することで、独自性あふれる旗となるでしょう。
また、面白い要素を取り入れる際には、理解しやすさも大切です。学級旗に何をどのように表現するか悩む事もあるでしょうが、クラスの個性が光る素晴らしい学級旗に仕上がることを期待しています。
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