オキシクリーンは多用途に使える便利な洗剤で、衣類から食器まで気軽にきれいにすることができ、幅広く支持されています。
特に風呂釜のような大きな家電製品の掃除にも役立ちますが、一部では風呂釜が故障するのではないかという懸念が飛び交っています。あなたもオキシクリーンを風呂釜に使用する際に破損を心配されたことはないでしょうか?
この記事では、その真相と、お風呂の掃除にオキシクリーンを使う正しい方法についてご案内いたします。
オキシクリーンを正しく用いれば、風呂釜が壊れてしまうことは決してありません。さらに、エコキュートをお持ちの方にとっての使用方法も抑えておくことは非常に重要です。では、適正な使い方とは一体どのようなものなのか、詳細に解説して参りましょう。
オキシクリーンによる風呂釜の洗浄、果たして安全なのか？
オキシクリーンとは、様々な場面で活用される酸素系の漂白剤です。服や食器の洗浄にも手軽に活用できるため、大変重宝されています。
しかしながら、意外な活用法として風呂釜の掃除にも有効であることが知られています。日常的な念入りな清掃が行われにくい風呂釜は、気づかないうちに汚れが蓄積してしまいがち。
毎日利用するものだからこそ、清潔さを維持したいものです。特に大掃除のタイミングでしっかりと磨き上げたいところですね。
ところで、オキシクリーンを使ったお風呂掃除をしていたら風呂釜が故障してしまった、という話を耳にしたことはないでしょうか。それでは実際、オキシクリーンの使用が風呂釜の故障を引き起こすのでしょうか。
この疑問に対しては、適切な使用方法を守れば、風呂釜が破損することはないと断言できます。一方で、誤った掃除法やオキシクリーンの使用法をしてしまうと、風呂釜の故障やさらなる汚れの原因となる恐れがあります。
今回は、オキシクリーンを活用した、正しい風呂釜の掃除方法についてご説明します。
オキシクリーンによる風呂釜洗浄の適切な手順
オキシクリーンを利用した風呂釜の適切な掃除方法を把握するには、以下のステップに従って作業を進めることが重要です。
手始めに、お風呂の浴槽の構造を注意深く確認し、「一つ穴タイプ」なのか「二つ穴タイプ」なのかを見極めてください。ここで言う風呂釜とは、お湯を温めたり、供給したりするための配管システムのことです。
一つ穴タイプでは、ポンプが水を吸い上げ、それを温めて再び同じ穴から放出する仕組みになっています。このタイプは汚れが溜まりにくく、また迅速に水を温めることができるため、現代の住宅では主流となっています。
一方、二つ穴タイプの浴槽は吸い込み口と放出口が別々に設けられており、この方式は徐々に減少傾向にあります。
単一穴のタイプ時の清掃法
ステップ１：浴槽に温水を満たしオキシクリーンを投入
初めに、浴槽に40℃程度の温水を溜めてください。利用可能な残り湯を使います。水位は風呂釜の供給口から約5㎝上を目安にしましょう。水量10リットルに対して約50gのオキシクリーンを入れます。
ステップ２：追い炊き機能で加温
続いて、お湯を50℃まで加温するために追い炊き機能を利用します。
ステップ３：６時間放置し汚れを浸透させる
その後の6時間は、お湯をそのまま放置し風呂釜全体にオキシクリーンの作用を行わせます。この期間、おもちゃなどを浴槽に追加して一緒に洗浄できます。
ステップ４：お湯を排水後、清水で数回追い炊き
浸透した後はオキシクリーンを含んだお湯を排水し、新たに清水を満たし追い炊きを行います。この工程は3回程度実施し、風呂釜を徹底的に洗い流しましょう。ただし、貯水はポンプを覆う程度で十分です。
二つ穴タイプの風呂釜清掃方法
ステップ：下部の穴を塞ぐ
二つ穴タイプの風呂釜では、下の穴が吸入口となっています。清掃する際には、ボロ布などを用いて塞いでください。ただし、炭酸ガスが発生するため、完全に密閉することは避けてください。
ステップ２：上部の口にオキシクリーンを投入し、お湯を注ぐ
下部の穴を塞いだ状態で、上の口からオキシクリーンを入れ、約50℃の熱いお湯をやかん等から注ぎ入れ、風呂釜内部の洗浄を行います。
ステップ３：約6時間放置
そのままの状態で6時間程度放置し、お湯につけ置き洗いをします。
ステップ４：穴を開放してオキシクリーンを洗い流す
時間が経過したら、布を取り除き穴を開放し、上部と下部両方の口からホースを入れて、オキシクリーンとともに積もった汚れを充分に洗い流します。
オキシクリーンを使えば、風呂釜を損傷させることなく洗浄が可能ですが、注意点がいくつかあります。オキシクリーンは強力な成分を持つため、ステンレス製の浴槽や木造の浴槽を使用している場合は色が変わる可能性があります。また、使用中は十分な換気を行い、新鮮な空気の流れを保つことが大切です。これらの注意点を守りつつ、適切な手順でオキシクリーンを使用し、風呂釜の清掃を行いましょう。
エコキュートのご利用に伴うご注意
電気を活用してお湯を沸かすエコキュートは、最近人気を集めている商品ですね。ここでご紹介したオキシクリーンを使用した浴槽の洗浄法は、ガスによる給湯器向けの手順を基本としています。
エコキュートをご使用の際は、それぞれの製造業者が推奨する洗浄の手順に従ってください。中には、自動で洗浄を行う機能を備えた製品も存在します。
ご自宅でエコキュートをお使いの際は、必ず取扱説明書を熟読し、その指示に従って浴槽のお手入れをしましょう。メーカー指定の洗剤があることもあり、オキシクリーンが推奨されていない場合もあります。仮に故障した時には、保証対象外となる可能性が高いのでご注意ください。取扱説明書に目を通し、適正な洗浄方法を実践してください。
床掃除も可能なオキシクリーンの活用法
多目的洗浄剤として知られるオキシクリーンですが、衣服や食器、浴槽清掃に活用されることが一般的です。しかし、これらに留まらず、浴室の床をきれいにするのにも適しています。以下に清掃プロセスをご紹介します。
手始めに、オキシクリーンの液体が排水溝に流れないように、ビニール袋等でカバーをしましょう。これにより溶液が逃げることなく効果を発揮します。
次に、オキシクリーンを二三倍量を床全体にまんべんなく散布し、シャワーを利用して溶かします。この際、お湯の温度は高めに設定するのがポイントです。床がきちんと溶液に覆われた状態で約6時間待機させます。
時間経過後、先ほど塞いだ排水溝を開放し、溶液を抜きます。その後、スポンジを使って床を擦れば、汚れが簡単に取れるでしょう。最終段階としてシャワーで充分に洗い流せば、床掃除は完了です。
オキシクリーンでの浴槽トラブル！？知っておきたいポイント
オキシクリーンの正しい使用方法を守れば、浴槽や風呂釜にダメージを与えることは一般にありません。ですが、使い方を間違えると、故障のリスクが発生する可能性も否定できません。ですので、風呂釜をオキシクリーンで掃除する際には、正しい手順を心がけることが大切です。
エコキュートをお持ちのご家庭では、専門的なお手入れの手順が設けられている場合が多いので、その点を留意することも重要です。
オキシクリーンは、実に多岐にわたる清掃活動に応用できる便利なアイテムです。例えば、床掃除にも有効で、家中の様々な場所をきれいにすることが可能です。この機会にオキシクリーンを使って、あなたのお住まいを輝かせましょう。
コメント