人間が土を食べると、食中毒を起こす危険性があります
土にはセレウス菌、ボツリヌス菌、ウェルシュ菌など食中毒の元になる菌がたくさん存在していて、さらに家畜などが糞便をしていることがあれば病原性の大腸菌が潜んでいることもあり得ます。
すぐに命にかかわることにはなりませんが食べない方がよさそうですよね。
海外では土はミネラルやカリウム、食物繊維などが摂取できるため敢えて「食べる」という国もあります。
しかしメリットよりもデメリットの大きさから考えると理由がない限り食べることはお勧めできません。
もし誤って小さなお子さんが土を食べてしまった場合は、少量の場合は嘔吐や下痢などがないか様子を見てみましょう。少量であればカラダには吸収されず便と一緒に排泄されますので安心してください。そのあたりも詳しく記事にしていますのでチェックしてみてください
今回の記事では、
- 人間が土を食べるとどうなる??
- 世界各地にある土を食べる文化の紹介
- あかちゃんや小さな子供が誤って土を食べてしまった時の対処法は?
など紹介していきますので、土を食べられるのか、食べても大丈夫なのか気になっている方は最後まで読んでいただくとスッキリしますよ。
人間が土を食べるとどうなる??
人間が土を食べると、命にかかわることがないものの食中毒を起こす可能性はあります。
土にの中にはセレウス菌、ボツリヌス菌、ウェルシュ菌など食中毒の元になる菌があります。さらに家畜などを飼っていれば家畜の糞便の影響から病原性の大腸菌も存在してしまうのです。
ウェルッシュ菌って食中毒菌
土に含まれてて根菜類等についてる事があります。熱に強いので加熱しても殺菌できません!
カレーやシチュー等2日目が美味しいような品でよく食中毒でます
この時期なるべく荒熱取れたら冷蔵庫に入れた方が良いよ!
野菜入れなきゃウェルッシュ菌出ないけどw pic.twitter.com/yMjuZXEjQ6— メタ親父 (@METAOYAZI) July 2, 2020
この大腸菌は一番怖いもので、体の中でも死滅せず胃に穴を開けてしまったり血液で前進に回ったりして危険なのです。
おそらく、「土を食べる」というのは小さい子がダイレクトで誤飲すること以外、大人は直接食べるということはしないでしょう。あり得るとしたら、落としきれなかった野菜の土を食べたという時ですね。
それも少量なので、めったなことは起きないのですが、運が悪ければ食中毒になり得るということです。
もし食べてしまった場合、しばらく様子をみましょう。食べたと自分で認識している場合は、水分を取って横向きに休んでいてください。
微妙な吐き気などがある場合は、スポーツドリンクなどを少しづつ飲んで脱水にならないように気を付けてください。
それでも食中毒のような症状が出たら医療機関の受診をするというスタンスでOKです。
一方で土にはミネラルや食物繊維が摂取できるという点があります。そのため海外では、滋養強壮や解毒として用いられていることもあるのです。
とはいえ、積極的に摂取するようなものではないので、土を食べる事は避けた方が良いと考えます。
世界各地にある土を食べる文化の紹介
前項でも触れましたが、海外では土を食べる文化を持っている国があります。
土にはミネラル成分があるので体に必要な栄養素が取れるということで、「土食文化」として継承されている国もあります。
ちなみに日本では、世界に一軒しかない土を食べるレストランがあって土のフランス料理が振舞われているのです。かなりレアな話ですよね。
ふあああああ…つ、土を食べるレストラン…土のフルコース…https://t.co/XzuuuoiDrh pic.twitter.com/rpAW7h2FzW
— 玉川軒@玉吉🍡 (@tamagawakenroho) June 10, 2023
アメリカ南部
黒人奴隷は土食文化を持っています。
そのため、調理を施した土は販売され買いも停められているのです。
そして心労回復を図るために土を食べるという概念だと言われています。
アフリカ
子供の栄養素を補うために土を食べると言う文化があるうえに、なんと味が好まれていて積極的に取り入れられているそうです。
インド
インドの一部地域では、粘土で作ったティーカップでお茶を飲んで、そのままカップまで食べるという習慣がある地域があります。
ベネズエラ
10㎝ほどの団子にして煮炊きしたり、その土団子を直接食べるというような風習があり、これもミネラルを摂取するために積極的に食べるようです。
フランス
実際フランスには「土スープ」というメニューが存在していて、煮込んだ土とルッコラの根っこを使った料理が実際に身近で振舞われているのです。
あかちゃんや小さな子供が誤って土を食べてしまった時の対処法は?
世界では土食文化があって食べていてさらにミネラルなどの栄養素がある土ですが、食中毒という怖いリスクがあるのがわかっています。
赤ちゃんや小さな子供が誤って土を食べた場合の対処法を紹介します。
まずは土を食べた量を大体で把握してください。そんなにたくさん食べる事はできないでしょうが、もし大量であればすぐに受診しましょう。
大量でなければ、様子見をして下痢やおなかの痛み、嘔吐など気になる症状が特に出なければそのままで大丈夫です。
そもそも土は少量であれば体に吸収されることもないので自然に便と一緒に排泄されます。土を食べた数日間はしっかり便をチェックして確認すると土らしきものが出てくるでしょう。
少量であればあまり無理に吐かせたりすると却って体調悪化につながる恐れがありますので、少量なら様子見して便チェックで十分です。
ただし、もし見ていない間に土を食べていた時に周囲のおもちゃや他のものを一緒に誤飲していないかを必ずチェックしてください。土より固形物の誤飲のほうが危険であることも考えられます。
その場合レントゲンなどで確認できますので、「食べたかも・・」という不安がある場合は受診してレントゲンを受けて安心するのも良いかもしれません。
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